現在道場のある場所には、古くは月見岡八幡宮がありました。その境内には巨大な古墳があり、江戸期に栄えた富士講の富士塚として浅間神社が祀られ、広く信仰を集めていました。昭和四年(1929年)に、山手通りの拡幅工事のため神社が移転され、残された場所に合気道道場として建てられたのが当道場です。
長らく合気道修練の場として勇名を馳せておりましたが、平成十一年(2010年)春、浅間神社のお名前を頂き、新しく仙元館道場として生まれ変わり、ささやかな一歩を踏み出しました。
百五十畳の広さを持つ本道場の他、茶道稽古などにも使える小道場、男女別のロッカールームやシャワールーム、視聴覚室なども備わった施設は、合気道専門道場として破格の規模を誇り、落ち着いて稽古を行うに最適な環境です。
合気道をやってみませんか?
仙元館では、これからの日本をつくってゆくみなさんに、武道のすばらしさ、伝統文化の力を大いに感じてもらいたいと考えています
武道というと、どうしても戦いのイメージが強いと思うのですが、合気道には、他のスポーツとちがって試合や勝ち負けがありません。試合に勝った、負けたより、日々のけいこを積むことで、本来自分の中にある「生きる力」を高めてゆくことが大切です。そういった意味では、敵は自分自身の中にあるということで、これは純粋な武道の根本的な考え方です。
また、合気道のけいこはもちろんのこと、古くから伝わる季節ごとの行事や、日本の伝統文化に親しむ活動、海外けいこ生との交流などもたくさん行っています。学校や塾にはあまりない活動を、大いに楽しんで下さい。
現在は約30名の道場生が元気に稽古をしています。武道をこころざす多くの少年少女が集まってくれることを願ってやみません。ぜひ、見学・体験をしてみてください。事前の申し込みは必要ありません。少年部のけいこ時間に直接道場までいらして下さい。